明日は、もうクリスマスイブですね。クリスマスにさらりと読めるおすすめ本。
これはもう今年のビジネス書界に彗星のごとくあらわれた本なので、あらためて紹介するのもどうかと思いますが、まだ読んでないという人のために
知人のマネー・ヘッタ・チャンさんが書かれた『ヘッテルとフエーテル』。クリスマスの本ではもちろんありませんが、表紙とイラストの雰囲気たっぷりの異国情緒が素晴らしい。ケーキとチキンの光景にも似合います。
- ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話/マネー・ヘッタ・チャン
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心配性でいつも不安な妹・ヘッテルと、お金のことばかり考えている兄・フエーテルによる物語。中学生でもすらすら読める、『ヘンゼルとグレーテル』をもじったマネー版グリム童話です。
儲け話に騙されるからくり、有名著者の儲けのからくり、銀行による金融商品のからくり、年金制度の偽善のからくり、マルチ商法のからくり、ODA・NPOのからくり、民営化株式のからくり、貧困ビジネスのからくりについて、ストーリー仕立てで紹介しています。
絵本のようにすらすら読めるのに、人間社会の奥深い示唆を与えてくれる、シビアな真実が語られているのに、しっかり勇気と笑いをもたらしてくれる、いままでになかったタイプの書籍です。
私もヘッタ・チャンさんにお目にかかったことがありますが、とてつもなくエネルギッシュで、自ら行動を起こさなければという信念にあふれ、表現力豊かな方です。そんな著者のキャラクターがあますところなく凝縮された1冊だといえるでしょう。
ちなみに、ヘッタ・チャンさんは、今年の「日本タイトルだけ大賞」 を受賞されました。常識や通念にこだわらず、自由な発想に切り込み、形にすることの大切さを教えてくれる作品でもあります